情報通信技術を学びながら動画や楽曲、キャラクターなどを創作する現代ならではの部活動、その名も「ネット部活」。過疎化が進む地域の小中学生が、部員として活動した1年間の成果を発表しました。

ネット部活は、うるま市で通信制高校を運営する角川ドワンゴ学園と市教育委員会が、2020年から続けている取り組みで、島を出なくても最先端のICTを学ぶことができます。

19日、うるま市の石川中学校では、若きクリエイターたちが、制作したオリジナルのゲームや、キャラクター、楽曲など、この1年間で取り組んだ成果を発表しました。

石川中学校1年吉居怜飛さん:
「タイトルは「逃走中」というゲームです」「白い丸が敵で当たると(右上の黄色い)枠の中に閉じ込められるんですけど(真ん中の)黄色のゾーンに入ると扉が開いて逃げられます(歓声)」

子ども達はオリジナルキャラクターの制作にあたっては、人工知能である生成AIを活用したり、楽曲制作では、地元出身のアーティストHYからもアドバイスをもらいました。

HY新里英之さん・名嘉俊さん(10月3日):
「自分たちの歌、世界が手の中にあるので、どんどん駆使して自分が好きな音楽を作っていって欲しいなと思います」

市内の島しょ地域で人口の減少が進むエリアに住む子どもたちですが、情報通信技術を活用することで地域の垣根を越えて交流し、魅力ある作品を生み出してきました。

Q発表会を終えた気分は?
▽石川中学校3年 LAMNE庵(玉城弘武さん):
「全てを成し遂げた気分」「固い感じのビートの中でふわふわなビートが流れるみたいな」

▽石川中学校3年伊波凜羽さん:
「これが雨の表現になっているんですけどそれも(曲の)はかなさにプラスできてるかな」「(オンラインで交流して)色んな新しい考えが入ってとても学べる1年になりました」

▽うるま市教育委員会学校教育課儀間芳奈さん
「どんどん(子どもたちの)ネットワークが広がってさらに価値観や創造性が広がっていく事業になっているなと感じています」

多様な学びを通して、子どもたちの興味や関心事を見つけるネット部活。
無限の可能性を持つ子ども達が、世界を驚かせる新しい作品を生みだすかもしれません。

沖縄テレビ
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