自衛隊によるアメリカ製の巡航ミサイル「トマホーク」の運用に向け、3月下旬から米軍が自衛隊に対して訓練を始めることになった。
木原防衛相と14日に会談したエマニュエル駐日大使が、記者団の取材に明らかにした。
「トマホーク」は、防衛省が1月、米側と購入契約を締結していて、2025年度から27年度に最大400発を取得する予定。
エマニュエル大使は、記者団に対し、「トマホーク」を巡る自衛隊への訓練を、3月25日の週から行うと説明した。
訓練は、神奈川県の横須賀基地で座学から始めるという。
エマニュエル大使は、「運用能力が重要になってくる。自衛隊はトマホークが来た時には、しっかりと使えるようにしておかないといけない」と強調した。
「トマホーク」は、覇権的行動を強める中国や、核・ミサイル開発を進める北朝鮮を念頭に、相手のミサイル発射拠点などを攻撃できる「反撃能力」の手段として想定される。