ロシアによるウクライナ侵攻開始からまもなく2年を迎えるのを前に、日本は、ウクライナに対し、文化財保護や教育の分野において約20億円の拠出を約束した。
フランス・パリにあるユネスコ=国連教育科学文化機関で7日、日本代表部の加納雄大大使とオドレー・アズレー事務局長が署名式に臨んだ。ユネスコが取り組むウクライナへの支援に、日本が約20億円の拠出を約束するものだ。
これにより、文化財を保護する人材の育成や被害状況の把握のほか、子どもたちの心理的負担を軽減させるため2万人の教育者に訓練を施すことが可能となる。さらに、歴史を記録し後世に伝える役割を担うウクライナメディアなどへのサポートも行うということだ。
ロシアがウクライナに侵攻を開始した2022年2月以降、これまでにユネスコは約6600万ドルの支援を行ってきたが、そのうち約840万ドルを日本が拠出している。