松野博一官房長官は14日午前の会見で、自民党安倍派のパーティー問題の責任をとる形で、官房長官の辞任を表明した。

さらに自身を含む安倍派の4人の閣僚の辞表を岸田首相に提出し、安倍派の5人の副大臣も大臣に対して辞表を提出したことを明らかにした。また上野首相補佐官、佐藤財務政務官、和田防衛大臣補佐官も辞表を提出したと明らかにした。

松野氏は自身について「政治資金について現在様々な指摘がなされ、その結果として国民の政治に対する信頼が揺らいでおり、また、私自身の政治資金収支報告書についても様々な指摘がなされている中、国政に遅滞を生じさせないよう辞表を提出した」と述べた。

その上で「岸田政権としてはこれまで先送りできない。内外の諸課題に常にスピード感を持って取り組んできたところであり自分自身もその一員としてできる限り職責を果たすことに努めてきた」と語った。

そして新型コロナへの対応、物価高に対する経済対策、賃上げや国内投資の促進、子ども子育て政策の大幅な強化、厳しい対ロシア制裁と強力なウクライナ支援、防衛力の抜本的強化などの成果を強調し、「こうした取り組みは、国民のご理解、ご協力があってこそだ」と国民への感謝を述べた。

松野氏が辞表を提出したと明らかにしたのは自身のほかに、鈴木総務相、宮下農林水産相、西村経済産業相、上野通子首相補佐官、堀井内閣府副大臣、堀井外務副大臣、青山文科副大臣、坂井経産副大臣、宮澤防衛副大臣、佐藤財務大臣政務官。和田防衛大臣補佐官の12人。

松野長官に関してはこれまで、疑惑について「派閥が刑事告発を受けて捜査中だ」などとして、詳しい説明を避け、野党から不信任決議案を提出するなど、批判が高まっていた。松野長官の後任には林芳正前外相の就任が内定している。

(フジテレビ政治部)

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