鹿児島県・屋久島沖でのアメリカ空軍のオスプレイ墜落を巡り、自衛隊の制服組トップである吉田統合幕僚長は30日、「オスプレイは極めて有用な装備だ」として、「安全性を確保しながら運用を図っていく必要がある」との認識を示しました。
オスプレイは、陸上自衛隊も14機を保有していて、点検などで安全性を確認するため、当面、飛行を見合わせるとしている。
吉田統幕長は記者会見で、オスプレイについて「航続距離が長く、他のヘリコプターに比べると約2倍の速度を持っている。迅速な展開や負傷した患者の護送などで、極めて有用な装備だ」と述べた。
その上で、「今回の事故も踏まえ、しっかりと安全性を確保しながら運用を図っていく必要がある」との認識を示した。
一方、「私自身は、これまで戦力化を進めてきているオスプレイに対する安全上の信頼性は持っている」として、「特段、オスプレイだけが他の航空機と比べて安全上の問題が高いとは認識はしていない」と述べた。
そして、「オスプレイの安全性について、丁寧に地元の自治体等に説明していく必要がある」と強調した。