山梨県の山林で、野本結梨香さん(当時18)の遺体が発見された事件。逮捕された堀俊哉容疑者(30)と18歳の女性との接点は何だったのか。
一方、事件のカギを握るとみられる交際相手の男の自宅からは、血のついた靴などが見つかり、DNA鑑定の結果、血痕は野本さんのものだったことが新たにわかった。

“子ども好きのイクメン” 被害者との接点は

山梨・小菅村の山林で見つかったのは、東京・江戸川区に住んでいた、当時18歳の会社員・野本結梨香さんの遺体。野本さんの遺体を山林に遺棄した疑いで、千葉・八千代市の会社員・堀俊哉容疑者(30)が28日に逮捕された。

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逮捕前の調べに、堀容疑者は「6月上旬ごろ、何かわからない物体を車で運搬した」と話していた。堀容疑者の話をもとに山林を捜索したところ、27日午後、白骨化した遺体の一部が見つかった。

近所の住民は「いいパパ」「イクメン」といったイメージを持っていたという
近所の住民は「いいパパ」「イクメン」といったイメージを持っていたという

堀容疑者については、近所に住む人からは「いいパパなイメージがある」などの声が聞かれた。近所の住民の1人は、「子どもとよく一緒に出かけていたので、イクメンみたいなイメージはありましたけど…」と話す。

「野本さんの交際相手の男」の存在が浮上。堀容疑者の知人だった。
「野本さんの交際相手の男」の存在が浮上。堀容疑者の知人だった。

“子ども好きのイクメン”と野本さんとの接点は何だったのか。その後の取材で、堀容疑者の知人で野本さんの交際相手だった31歳の男の存在が浮上した。

男の自宅に血がついた靴…血痕は被害者のもの

野本さんの行方がわからなくなったのは、2023年6月7日。自宅で父親と夕食の準備をしていたが、誰かからメッセージが届いた様子を見せたあと、バッグを持って出かけ、そのまま戻らなかったという。

その後、野本さんの通信アプリのアカウントに既読がついたり、父親や知人に対して返信があったりしたというが、10月下旬には既読もつかない状態になった。そこで11月4日に、野本さんの父親が行方不明者届を提出し、警視庁が捜査を始めた。

DNA鑑定で、血痕は野本さんのものだと判明
DNA鑑定で、血痕は野本さんのものだと判明

そして、11月12日、野本さんの交際相手の自宅を捜索したところ、血のついた靴と生活用品を発見。DNA鑑定の結果、血痕は野本さんのものだったことが新たにわかった。現在、交際相手の男は、別の横領事件で逮捕されている。

車は、男が中古車販売店から借りていた代車。男はこの車を返却せずに乗り続けた横領の疑いで逮捕された。
車は、男が中古車販売店から借りていた代車。男はこの車を返却せずに乗り続けた横領の疑いで逮捕された。

捜査関係者によると、2023年7月に江戸川区内で乗り捨てられていた車の後部座席から、血痕が見つかっていて、DNA鑑定で野本さんのものと断定されている。
その後の調べで、この車は、交際相手の男が中古車販売店から借りていた代車だったことがわかった。男は、この車を返却せずに乗り続けた横領の疑いで、11月に逮捕されていた。

野本さんはなぜ死亡し、山梨県の山林に遺棄されたのか。警視庁は、交際相手の男と堀容疑者との間にどういうやりとりがあったかなどについて、くわしく調べる方針だ。
(「イット!」11月29日放送より)

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