サム・アルトマン氏がCEOを解任されたことを巡り、「オープンAI」の従業員の9割がアルトマン氏が復帰しなければ退社する意向を会社に伝えたことが分かった。
現地メディアによると対話型AI、チャットGPTを開発した「オープンAI」のサム・アルトマン氏が17日にCEOを解任されたことを受けて、従業員およその9割に当たる700人以上が、会社宛の書簡でアルトマン氏の復帰や現在の取締役の辞任などを求めている。
アルトマン氏はマイクロソフトに入ることが明らかになっているが、従業員らは書面で「マイクロソフトは参加を選択した全従業員の受け入れを保証した」と移籍を示唆し、会社側に迫っているという。
解任を主導したとされる取締役のイリヤ・サツケバー氏も書簡に署名していて、「取締役会の決定に参加したことを深く後悔している」などとSNSに投稿している。
オープンAIの新たな暫定CEOには、アメリカの動画配信サイト「Twitch(ツイッチ)」の元CEOエメット・シア氏が就任し、今後30日以内にアルトマン氏解任の経緯について、独立した調査員を雇って報告書をまとめる意向を示している。