広島の文化が世界に広がっている話題です。
広島に伝わる茶道の流派、上田宗箇流の茶人がアメリカ・ニューヨークで茶道のイベントを開きました。
【古賀記者】
「こちらではなんとテントの中に茶室が設置されています。型にはまらない斬新なスタイルでみなさんそれぞれお茶を楽しんでいます」
ニューヨークで１８日に開かれたイベントは現地で活動する上田宗箇流の茶人、長野佳嗣さんが企画したものでアメリカで活動する茶人１０人がお点前を披露しました。
ニューヨークでは抹茶人気の高まりとともに茶道の認知度も徐々に高まっていて、中でも武士の精神が生きる武家茶道の上田宗箇流はニューヨーカーからも好評だということです。
会場には茶道を初めて体験する人などおよそ６００人が来場し茶の湯文化に触れていました。
【来場者は】
「せわしない都会の中で、このちょっとした静けさに触れることができる」
「座って心を整えることは、とても崇高な修行のように感じられる」
【上田宗箇流 正教授・長野佳嗣さん】
「次の新しいニューヨークとしての茶の湯の文化が生まれるきっかけが芽生えるかもしれないと思い、そういう瞬間に立ち会えるのが楽しい」
長野さんたちはニューヨークで今後も茶道の普及に向け広島の企業と協力したイベントの開催などを検討しているということです。
