2023年の東京都の梅毒患者数が、過去最多だった2022年を上回る勢いで増えていて、エイズ患者も増加に転じた。

病原体の「梅毒トレポネーマ」電子顕微鏡像(ネガティブ染色)提供:国立感染症研究所
病原体の「梅毒トレポネーマ」電子顕微鏡像(ネガティブ染色)提供:国立感染症研究所
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都によると、11月12日までの都内の梅毒患者数は3209人にのぼり、2022年の同時期の3151人を超え、約1.8%増えている。

年代別では、女性は20代が最も多く、男性は20代から50代が中心。また、先天梅毒の子どもは過去最多の9人に達している。

提供:日本性感染症学会
提供:日本性感染症学会

梅毒の感染者数は、2016年から2020年までほぼ横ばいだったが、2021年から増加に転じ、2022年は3677人で過去最多だった。このうち、性風俗業の従事者は約2割にとどまり、梅毒が広く一般に広がっている。

一方、2022年まで減少傾向だったエイズが2023年は増加に転じ、去年の同じ時期より約7.4%増えているという。

都は、梅毒とエイズの匿名・無料検査の実地日を、土日・夜間にも追加するとともに、エイズフェスやパネル特別展示など、予防の普及啓発活動を行う考え。

               

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