9日、カンボジアに拠点を置いていた特殊詐欺グループの男たち25人が逮捕された。アジトのアパートでは過酷な生活を強いられていたとみられ、特殊詐欺グループの数人は「捕まったことは嫌だが、正直ホッとした」と話している。

特殊詐欺グループの25人を逮捕

石原寛和容疑者(29)がバスから降り、フードの奥からカメラの方を見た。

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その後ろを歩くのは、梅原渉容疑者(26)と顔を隠す江上弘志容疑者(36)だ。

9日午前0時過ぎ、カンボジアに拠点を置いていた特殊詐欺グループの男たち25人が、埼玉・大宮西署に次々と入った。
被害は、少なくとも2億4000万円規模にのぼるとみられている。

9日、数人の男たちが「捕まったことは嫌だが、正直ホッとした」など、意外な供述をしていることが明らかになった。

過酷な特殊詐欺生活

逮捕されて「ホッ」とした訳は、カンボジアでの生活が関係していた。

アジトのアパートでは、1日10時間にわたり、詐欺の電話をかけていたとみられる。
特殊詐欺グループの男は「休みは月に1回。ただし、外には出してもらえなかった」と話す。
さらに、「支給された食事はおいしくなかった。ウォーターサーバーの水もくさかった」とも話している。

アジトでは、パスポートが1カ所に集められ、逃げられないように管理されていた可能性があると言うことだ。
特殊詐欺グループの中に、上下関係があったとみられている。
(「イット!」 11月9日放送より)

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