国立科学博物館が実施していたクラウドファンディングが5日午後11時に終了。目標金額の1億円を大きく上回る9億円以上が集まったことを受けて、6日、篠田謙一館長が記者会見を開いた。
篠田館長は、「(国立科学博物館には)60数名の研究者がいるが、目に見えて仕事が支援されているとわかった。これが1番の成果だった。ありがとうございました」と感謝を述べた。
国立科学博物館はコロナ禍による入館者の減少や光熱費の高騰により資金繰りが厳しくなっているとして、2023年8月から1億円を目標にクラウドファンディングを開始した。
約3カ月でのべ5万6000人から9億円以上の支援が集まり、国内のクラウドファンディングとしては過去最高額となった。
国立科学博物館は9億円のうち6億円を標本の維持や管理などに充てるという。