11年前に長崎県の寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像を巡る裁判で、韓国の最高裁は仏像の所有権を主張する韓国の寺の訴えを棄却した。

この裁判は2012年に長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に渡った仏像を巡り、韓国の浮石寺が「元々は倭寇に略奪されたもの」として所有権を主張していたもの。

1審の大田地裁は仏像を浮石寺に引き渡すよう命じたが、2審では観音寺の所有権を認め浮石寺側が上告していた。

韓国の最高裁は26日の判決で、2審に続き仏像の所有権を主張する韓国の寺の訴えを棄却した。

日本側は今後仏像を保管する韓国政府と返還に向けた協議を進めるものとみられる。

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