フランスの公共交通機関や映画館などで、害虫のトコジラミを発見したとする映像がSNSなどに多数投稿され、社会問題となっている。

トコジラミは首都パリの地下鉄や高速鉄道などの公共交通機関をはじめ、映画館や病院などで確認されたとして、SNSなどに多くの動画や画像が投稿されている。

これに対し、地下鉄やバスを運営するパリの交通公団は、トコジラミは発見されていないとして沈静化を図っている。

南部マルセイユでは、トコジラミの発生が原因で3日、中学校が閉鎖された。

トコジラミは「南京虫」として知られ、刺されると赤い斑点になり、痛みやかゆみを伴う他、睡眠障害を引き起こす場合もある。

フランス政府によると、トコジラミは1950年代に日常生活から姿を消したが、1990年代以降、殺虫剤への抵抗力が強くなったことや、人の移動が増えたことで確認されるようになったという。

パリは2024年にオリンピックの開催を控えていて、政府は近く駆除に向けた対策に乗り出す方針。

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国際取材部
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