オフィスチェアを小売り店に卸す際に値下げ販売を行わないよう求めていた疑いで、公正取引委員会は26日、家具卸売大手の「関家具」に立ち入り検査を実施した。
公正委による立ち入り検査を受けたのは、「関家具」の本社や支店など計5カ所。
関係者によると、関家具は遅くとも2020年頃から、自社が取り扱う海外ブランドのオフィスチェアなどの人気商品について、小売店に卸す際に値下げ販売を行わないよう求めるなど、「再販売価格の拘束」を禁じる独占禁止法に違反した疑いがもたれている。
関家具は、小売店に対し、安売りせず、事前に決めた価格で販売するよう指示し小売価格を維持することで、ブランド力の低下を食い止めることが目的だったとみられている。