どの国の研究論文が、世界各国の研究者に引用されているか文部科学省が調査した結果、日本は過去最低の12位となったことがわかった。
文部科学省が公表した分析結果によると、研究開発費と研究者数は、1位のアメリカ、2位の中国に続き、日本は3位だった。
しかし、2019年からの3年間に、どの国の研究論文が世界各国の研究者から引用されたかについては、日本は初めて韓国に抜かれ、10位から過去最低の12位に順位を下げた。
また、引用回数上位10%の論文が、どの国の研究者の論文かについては、日本はイランに抜かれ過去最低の13位となった。
文部科学省は「アメリカで研究する日本人の学生が、他国と比べて極めて少なく、減少傾向にあることや研究時間が減っていることが、要因と考えられる」としている。
一方、中国は論文数や注目度の高い論文数で、世界1位だった。自国からの引用の割合が61%と、各国の中で最も高い。
国際的な科学雑誌「Nature」に掲載された論文数でも、中国は右肩上がりで伸び、2016年には日本を上回っていて、確実に存在感を高めている。