東京オリンピックを巡る贈収賄事件で起訴された、出版大手KADOKAWAの前会長・角川歴彦(つぐひこ)被告(79)が保釈された。

約7カ月ぶりに東京拘置所から出てきた角川被告。車椅子で、厚手の上着を羽織っていた(27日午後9時40分ごろ)
約7カ月ぶりに東京拘置所から出てきた角川被告。車椅子で、厚手の上着を羽織っていた(27日午後9時40分ごろ)
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27日午後9時40分ごろ、角川被告が約7カ月ぶりに、東京拘置所から出てきた。

少し段差がある場所だったためか、周りの人が注意を促していた
少し段差がある場所だったためか、周りの人が注意を促していた

車椅子に乗った角川被告は、マスク姿で、厚手の上着を羽織っていた。

ゆっくりとした動作で用意された車に乗り込む
ゆっくりとした動作で用意された車に乗り込む

関係者に車椅子を押してもらいながら、用意された車両の前まで来ると、ゆっくりとした動作で車に乗り込んだ。

少し髪が伸びた印象
少し髪が伸びた印象

角川被告は、大会のスポンサー契約の選定などで、大会組織委員会の元理事から便宜を受けた見返りに、約6900万円の賄賂を渡した罪に問われている。

関係者によると東京地裁は、通信機器の使用制限や事件関係者との接触禁止を条件に、保釈を認めた。

起訴後の2022年10月、会長の辞意を表明していた角川被告
起訴後の2022年10月、会長の辞意を表明していた角川被告

角川被告は保釈金2億円を、現金で即日納付していた。

起訴内容は否認していて、裁判で争う姿勢を見せている
起訴内容は否認していて、裁判で争う姿勢を見せている

角川被告は起訴内容を否認していて、裁判で争う姿勢だ。一連の事件を巡り、あわせて15人が起訴されたが、勾留が続いたのは角川被告が最後だった。

社会部
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今、起きている事件、事故から社会問題まで、幅広い分野に渡って、正確かつ分かりやすく、時に深く掘り下げ、読者に伝えることをモットーとしております。
事件、事故、裁判から、医療、年金、運輸・交通・国土、教育、科学、宇宙、災害・防災など、幅広い分野をフォロー。天皇陛下など皇室の動向、都政から首都圏自治体の行政も担当。社会問題、調査報道については、分野の垣根を越えて取材に取り組んでいます。