東京オリンピックを巡る贈収賄事件で起訴された、出版大手KADOKAWAの前会長・角川歴彦(つぐひこ)被告(79)が保釈された。
この記事の画像(8枚)27日午後9時40分ごろ、角川被告が約7カ月ぶりに、東京拘置所から出てきた。
車椅子に乗った角川被告は、マスク姿で、厚手の上着を羽織っていた。
関係者に車椅子を押してもらいながら、用意された車両の前まで来ると、ゆっくりとした動作で車に乗り込んだ。
角川被告は、大会のスポンサー契約の選定などで、大会組織委員会の元理事から便宜を受けた見返りに、約6900万円の賄賂を渡した罪に問われている。
関係者によると東京地裁は、通信機器の使用制限や事件関係者との接触禁止を条件に、保釈を認めた。
角川被告は保釈金2億円を、現金で即日納付していた。
角川被告は起訴内容を否認していて、裁判で争う姿勢だ。一連の事件を巡り、あわせて15人が起訴されたが、勾留が続いたのは角川被告が最後だった。