新型コロナ感染拡大で高まるドライブスルーの需要

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、人との接触を避けて、商品の受け渡しができるドライブスルーの需要が高まっている。

車に乗ったまま買い物ができるドライブスルーは、ファストフードでの利用が身近だが、いま、さまざまな業界に広がっている。

具だくさんのチャンポンが有名な「リンガーハット」。
実は、福岡県内の24店舗でドライブスルーが利用できる。

この記事の画像(16枚)

ーーここ数カ月でドライブスルーの利用客は増えましたか?

リンガーハット諸岡店 小西菜摘店長:
(利用客は)以前より2倍に増えました。今まではサラリーマンのお1人様利用が多かったんですが、今は家族連れで来られています

外出自粛要請の影響もあり、店内の利用客は減少した。
その反面、自宅で食べられるドライブスルーの需要が高まっているという。

人気の皿うどん…秘密は容器に!

パリパリの麺に、具だくさんの餡(あん)をかけた長崎皿うどん。

これを自宅で楽しむ人がいま増えている。

ここからふたをして待つこと2時間。

再び温度を測ってみると…なんと63.8度。

これは、密封性が高い容器によって、温度を長時間保つことができているということ。

温かい食べ物をおいしいと感じる温度は60~70度と言われているため、持ち帰ったあとも温め直しの手間が不要。

そして、気になる肝心の味は?

テレビ西日本 新垣アナウンサー:
トロっとした餡が温かいままですし、野菜もシャキシャキ、麺もパリパリ。2時間たっても温かいままなのがビックリです。帰ってからそのままいただけるのはうれしいですね

クリーニングもドライブスルーで!

そして、ドライブスルーは飲食業界以外にも広がっている。

福岡・福津市にあるクリーニングのドライブスルー。

店内でもクリーニングの受け渡しはできるが、現在 利用客の7割がドライブスルーを使っているという。

雨の日でもぬれずに、車の窓から受け渡しができるので、ファミリー層に多く利用されている。

スタッフ 八木珠美さん:
(ドライブスルーで)お洋服類や、毛布を持ってくる方もいる。受付で受け取れるものなら何でも大丈夫。若い世帯が多いので、赤ちゃん連れの方が車を降りずに利用したり、あまり時間が取れない方が気軽に利用されています

薬局でも…事前受付できるスマホアプリも併用

さらに、医療業界にもドライブスルーは広がり、利用方法も進化している。

福岡市南区に2020年2月、オープンした薬局。

店内には最新の調剤ロボットを導入し、最小限の人数での運営が可能。

タカラ薬局:
調剤業務の機械化を進めていますので、薬剤師の時間だったり、余裕を生み出して患者さま中心の業務やサービスを進めていきたい

そのサービスの1つがこちら。どこからでも薬の受付ができるスマートフォンアプリだ。

使い方は、アプリを起動して病院が出した処方せんを撮影するだけ。
あとは、ドライブスルーで薬を受け取ればいい。

さらに、こちらのドライブスルーは、車だけでなく、自転車や徒歩でも利用ができるので、必要最低限の外出で薬を受け取ることができる。

薬剤師 上妻弘明さん:
(ドライブスルーで)感染症予防にもなる。事前に送ってもらうと、お越しいただくまでにお薬をご用意できますので、より待ち時間が少なくお渡しできるのでご利用いただきたいと考えています

(テレビ西日本)

【関連記事:日本各地の気になる話題はコチラ】

テレビ西日本
テレビ西日本

山口・福岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。