ユニーク返礼品「チャバコ」

地元の名産品の危機に直面し、茶業界に飛び込むことを決意した1人の青年が作る茶どころならではのユニークな返礼品と込められた思いに迫る。

茶どころ静岡県掛川市に立つ一際目立つオレンジ色の一軒の建物。 中に入ってみるとタバコ店?

高里絵理奈アナウンサー:
こちらにふるさと納税の返礼品で、ユニークなものがあると伺ったんですが

森川翔太さん:
これですね

高里絵理奈アナウンサー:
これ何ですか

森川翔太さん:
これはチャバコっていいます

高里絵理奈アナウンサー:
ん?タバコ?

森川翔太さん:
いえ、チャバコですね

森川翔太さん:
中にお茶が入っているのでタバコではなくてチャバコです

掛川市の返礼品、チャバコ。お茶とタバコで「チャバコ」。パッケージには「チャバコの味はあなたの周りの人、特に家族や会社の同僚、取引先などの機嫌に好影響を及ぼす可能性があります。 」と書かれている。

チャバコは玄米茶やほうじ茶など全部で6種類で、スティックタイプの粉末のお茶が、1箱8本入り。そのお味は…

高里絵理奈アナウンサー:
ほっとしますね。けっこうさっぱりした味わいで、香りがスーッと鼻から抜けますね

もちろんお茶にはこだわりが。茶の生産量日本一の静岡県。中でも古くから伝わるのが、茶畑の周りの草を刈り、茶園に敷き詰める茶草場農法だ。保温や保湿効果があって、いいお茶ができあがる。

2013年には茶草場農法が世界農業遺産になった。 そんな茶草場農法で作られたチャバコは、お湯を注ぐだけ。急須なしで簡単に、本格的な味が楽しめる。

チャバコの自動販売機まで

チャバコを開発した森川翔太さん。こんなものまで、思いついていた。

高里絵理奈アナウンサー:
なんだか昔ながらの珍しい自販機ですね

森川翔太さん:
はい、でも実際にこれ動きます。好きなものを選んでいただいて

高里絵理奈アナウンサー:
ちょっとベーシックそうなこれを。押しましたよね?

森川翔太さん:
このお茶っぱを摘んで頂かないと商品出てこないんですよ。これを上に引っ張ってください

高里絵理奈アナウンサー:
わくわくしますね、これを上に…あ、すごい

タバコを売っていたものをアレンジした自動販売機は、東京駅など、15カ所に設置されていて、月に1200個以上売り上げるものもある。

きっかけはアメリカ

専門学校を卒業後、都内の広告会社で働いていた森川さん。お茶について考えるきっかけを与えてくれたのは、仕事で初めて訪れたアメリカだった。

森川翔太さん:
せっかくなら日本のいいものを海外の人に持って行ってみようと思って、静岡の出身だったんで、お茶を持っていったらどうだろうと思って持って行ったら、本当に信じられないくらいに喜ばれまして、嬉しくなって生産者にもすごいねって話をしたら、生産者さんたちはお茶が不況で、おいしいお茶を作っても飲んでくれる人がいないと

初めて知った地元の名産品の危機。帰国後、お茶の世界に飛び込むことを決意した。

若者や外国人にSNSで取り上げられる機会も増えた。目指しているのは、若者が手にとってくれるお茶だ。

森川翔太さん:
チャバコという商品をきっかけに、お茶を楽しんで、今までとは違う方法でお茶を楽しんでくださる方々が、増えてきてくれているのは非常にありがたいですし、お茶を通じて笑顔が生まれる時間が、もっともっと増えていったらいいなと思ってます

「お茶に触れるきっかけを持ってほしい」という思いが、お茶とともに詰まっているふるさと納税の返礼品だった。

(テレビ静岡)