シリーズでお伝えしている「みやぶれ詐欺」。
今、ニセの逮捕状を「直接」家に送りつけるという、新たな手口が増えてきている。
「あなたに逮捕状が出ている。保釈金として300万円が必要」(ニセ警察官)

10月初め、北海道北斗市に住む70代女性に送られてきた「ニセの逮捕状」。
きっかけは宅配業者の「シミズ」を名乗る男から電話を受けたことだった。

「札幌市中央区に荷物を送っていませんか?荷物に傷がついたので、中身を確認したら現金が入っていた」(宅配業者の「シミズ」を名乗る男)
女性は否定するが、「シミズ」を名乗る男は…
「名前が悪用されているかもしれない。警察官に話をつなぎます」(宅配業者の「シミズ」を名乗る男)

すると今度は、警察官の「サトウ」を名乗る男から電話が来て「サトウ」はLINEで通話をするよう女性を誘導。
「あなたの口座に入っているお金が被害金かもしれないので、調べる必要がある」(警察官の「サトウ」を名乗る男)
女性は言われるままに指定された口座に2回にわたって、計690万円を振り込んだ。

「サトウ」を名乗る男はさらにLINEでニセの逮捕状の画像を送り、「保釈金として300万円が必要」と脅す。
女性は送る金がなくなり、家族に相談して詐欺だと気付いた。
2026年、北海道では9月までに622件の特殊詐欺が確認され、被害総額は約42億円。

件数は2025年より187件増えている。
手口で最も多いのが、警察官をかたるものだった。
そして今、ニセの逮捕状を直接送りつける手口が増えている。
「埼玉県警の公式Xでは個人宅に逮捕状の入ったレターパックを送りつける手口を紹介しています」(川瀬雄也 記者)

郵便局のレターパック。2026年に入って、この手口が相次いで確認されている。
これは、愛知県の高齢者の家に届いたニセの逮捕状だ。
中身をよく見てみると……

「犯罪の『罪』や、直ちにの『直』の字は中国語の字体が使われています。さらに、ひらがなの『よ』の字は不自然に小さいです」(川瀬雄也 記者)
新潟県に住む80代の女性には……
「捕まえた暴力団員が『あなたが共犯者で現金400万円を渡した』と話しています」(警察官を名乗る人物)

この電話の話を信じてしまい、女性が自分の住所を伝えると、ニセの逮捕状が送られてきた。
しかし、家族が不審に思い警察に相談、被害はなかった。
もしも自宅に「逮捕状」が届いたら?

「怖いです。非常に怖いです。結構引っかかっている人がいるから。信用しますね。たぶん、みんな」(70代女性)
「そういうのが届くのはあり得ないので、開けないです」(70代女性)
「引っかかる人はいるんだろうけど、私はもう無視してしまう」(70代男性)

「高齢の人などでSNSを普段使っていない人に対しても、直接郵送するかたちで信じ込ませる手段をとっていると考えられる」
「捜査目的で電話がかかってきて逮捕状が送られてきた。警察はそのようなことを絶対にしない。そのような状況があれば警察にすぐに相談するようにしてもらいたい」(いずれも道警本部 生活安全企画課 渡辺諒警部)
あの手この手でだまそうとする詐欺の犯人グループ。
警察が逮捕状をレターパックで送ることは絶対にない。
