「日本酒の日」である10月1日夜、高知市で土佐酒を盛り上げるイベントが開かれ、県内19の酒蔵が一堂に会した。
会場には約150人の土佐酒愛好家が集まり、多彩な味わいを楽しんだ。
「高知の酒はうまいですよ」
会場の熱気は、開宴直後から最高潮。
参加者からは「うまい。高知の酒はうまいですよ」「10杯ぐらい、いや20杯ぐらいいくかもしれない」と、弾むような声が聞かれた。
土佐酒との出会いで人生が変わったという熱狂的なファンもいる。「土佐酒が好きすぎて京都から移住した。土佐酒アドバイザーの資格も取って、おいしすぎて本当に幸せ。どうしたらいい?」と、満面の笑みで語る。
50種類が勢ぞろい 進化する日本酒
10月は、収穫された新米を使って酒造りが始まる時期だ。それにちなみ、1978年に日本酒造組合中央会が10月1日を「日本酒の日」と定めた。
会場には、できたばかりの新酒から普段はなかなか飲めない貴重な銘柄まで、約50種類が勢ぞろい。
中には、少し変わった手法で提供される土佐酒もあった。
記者が手に取ったのは、シャーベット状に凍ったパウチ。加熱殺菌していない「生酒」の鮮度を保つため、瓶よりも冷凍させやすいパウチに閉じ込めた新しいタイプの日本酒だ。
グラスに浮かぶシャーベット状の土佐酒を口にした参加者は、「おいしい。高知のお酒は酸味が強いが、さらにその酸味がいい感じに開くような、スーッとした感じがする」と驚きの表情を見せた。
高知の魅力を世界へ発信
土佐酒の奥深さと、それを愛する人々の熱量が会場全体を包み込んでいた。
高知県酒造組合の高木直之理事長は「日本酒は日本の大きな魅力の柱。高知は食・人・酒、そのすべてで発信できている珍しい県だと思う。それをしっかりと全世界に発信していきたい」と語る。
受け継がれる伝統と新たな挑戦が交差する土佐酒。その奥深い味わいは、これからも多くの人の心を惹きつけてやまないだろう。
