マイページ
日本に3つだけ!大阪の川にある「謎の巨大アーチ」の正体に兵動さん驚き これがなければ“約17兆円”の被害に 大阪の街を陰で支える建造物の正体は 大阪・大正区と港区の歴史再発見【兵動大樹今昔さんぽ】|FNNプライムオンライン

日本に3つだけ!大阪の川にある「謎の巨大アーチ」の正体に兵動さん驚き これがなければ“約17兆円”の被害に 大阪の街を陰で支える建造物の正体は 大阪・大正区と港区の歴史再発見【兵動大樹今昔さんぽ】

Google ニュース プリファードソース

一枚の写真から街を再発見する「兵動大樹の今昔さんぽ」。
今回は、大阪市大正区・大正橋からスタート。

後ろには京セラドームが見え、足元には尻無川が流れる。

木津川や道頓堀川にもほど近いロケーションに立った兵動さんが受け取ったのは、昭和45年(1970年)に大阪市内で撮影された1枚の白黒写真だ。

写真には、川を横断するように巨大な半円形のアーチがそびえ、その下を船が行き交う様子が写っている。岸には「住友セメント」の文字、奥には工場地帯と煙突が並んでいる。

橋なのか、それとも別の何かなのか?「謎の巨大アーチ」の正体を探しに、早速聞き込み開始だ!

■ 大阪の「巨人ファン」は小声に!?

最初に声をかけたのは、京セラドームに野球観戦に来たという男性。
巨人ファンだと小声で教えてくれた。

兵動大樹さん:いや、大阪ってやっぱり、ジャイアンツファンやったら声小さくなるの。

写真を見せるも「分かれへんわ」と即答。「この橋はよう渡らんわね。だいぶ高いよね」と感想だけが飛び交い、手がかりはゼロのまま次へ進む。

巨人ファンに声をかけると…
巨人ファンに声をかけると…
この記事の画像(8枚)

■ 卵ソムリエの絶品とろとろオムライス

兵動さんが目をつけたのは、川沿いに飲食店が軒を連ねる「リバーサイドフードホール」。

ここで出会ったのが、五つ星の卵ソムリエ「タマリエ」の資格を持つオムライス店の店主だ。「一回奥行って戻ってくる」と謎の報告をしたのちに…。

兵動大樹さん:キンパ、バーガーの誘惑をかいくぐり、私はここにたどり着きました!。

注文した「お花流れるオムライス」は、卵の甘みとバターライス、チェダーチーズの塩味が絶妙な一品。

しかし、肝心の写真については「奥の方じゃないですか?」とふんわりした情報のみ。

続いて、大正区に長らく住む70歳の女性に聞いてみると、「半円形のアーチが開くのでは」とヒントが!

お花流れるオムライス
お花流れるオムライス

■ 何個もアーチがある?捜索難航の予感

女性から「尻無川のもっと奥ではないか、木津川かも」とヒントをもらった直後、別の女性からは「安治川の方じゃないか」と全く違う情報が…。

これは雲行きが怪しくなってきた。

兵動大樹さん:有力なのが海の方。大阪湾の方に行けばある。ただ、『何個も見たことある』というのが困る。これちょっとやばいぞ!

様々な川で目撃!?
様々な川で目撃!?

■巨大アーチの正体は「水門」

地元民が通う沖縄料理店「いちゃりば」で、ついに大きな手がかりが飛び出す。

スタッフ:まだありますよね。2カ所あるんです。津波とか、そういうのを食い止める。なんか、下りるらしいんです。

なんとこの巨大アーチは、津波や高潮を食い止めるための「水門」だというのだ。しかも尻無川と木津川の2カ所にあるということだ。

兵動さんは、まず近いほうの木津川へ向かう。

すると、木津川下流で巨大アーチを発見!しかし、写真に写る「住友セメント」の建物が見当たらない。続いて尻無川へ移動しますが、こちらはもっと違う雰囲気。

兵動大樹さん:あれ…?もう分からん!きょうはめっちゃしんどい。

兵動大樹、56歳。体力の限界が近づいてきた。

かなり疲れた兵動さん
かなり疲れた兵動さん

■ 工場のご主人が放った一言「安治川や」

疲れ切った兵動さんに救いの手を差し伸べたのは、尻無川近くの工場で働くご主人だった。

工場のご主人:安治川ちゃうかな。国道43号線を通って、安治川橋渡って左見たらこんな感じ。

まさかのノーマークだった3つ目の候補・安治川の登場だ。

急いで向かうと、目の前に写真と同じ2つのアーチが!
現場にいた水門の管理関係者に確認すると「正解ですね」と一言。

さらに驚きの事実が明かされる。

管理関係者の方:実はレアな水門でして。安治川と尻無川と木津川、日本にこの3つしかないタイプの水門なんです。
兵動大樹さん:えー!おれ、知らん間にコンプリートしてた!?

兵動さんは日本で3種類しかない水門をすべて見たことに
兵動さんは日本で3種類しかない水門をすべて見たことに

■ 大阪を守り続けた「三大水門」、その未来は

この3つの水門は、昭和9年(1934年)の室戸台風や昭和25年(1950年)のジェーン台風などで甚大な被害を受けた大阪を高潮から守るために建設された、日本初のアーチ型水門だったのだ。

アーチ部分が約30分かけて90度回転し、川をふさぐことで高潮の侵入を防ぐ。

平成30年(2018年)の台風21号では実際に水門が閉じられ、海側の水位がぐんぐん上昇する中、街を守り抜いた。

もしこの水門がなければ、想定被害額はおよそ17兆円にのぼるとされていたそうだ。

水門がしっかりと機能したことで、莫大な被害を防ぐことができたのだ。

2018年の台風21号でも大活躍
2018年の台風21号でも大活躍

■ アーチ型水門を見られるのはいまだけかも

しかし建設から56年が経ち、老朽化が進んでいる。

現在、津波にも対応できる新たなローラーゲート式水門の建設が木津川から始まっており、令和13年(2031年)の完成を予定している。

日本に3つしかないアーチ型水門が見られるのは、いまだけかもしれない。

管理関係者によると、水門の見学は一般の方も可能で、無料で防災について学べる「津波・高潮ステーション」という施設もあるとのこと。また、公開試運転も行われているということだ。

兵動さんも「俺も行ってみようかな」と興味津々だった。

知らない間に大阪の街を守り続けてきた三大水門。その存在を知ると、いつもの川の景色がちょっと違って見えるかもしれない。

(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」2026年9月18日放送)

写真の風景を発見!
写真の風景を発見!
関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。

  • 1
  • 2
関連記事
関西テレビの他の記事
35年愛された“ケーキ店”と53年続く“町中華”がまもなく閉店 後継者不在や亡き夫との約束、それぞれの決断 常連客からは「やめんとって」「第二のお母さんがいなくなる」 今しか味わえない名物グルメ
35年愛された“ケーキ店”と53年続く“町中華”がまもなく閉店 後継者不在や亡き夫との約束、それぞれの決断 常連客からは「やめんとって」「第二のお母さんがいなくなる」 今しか味わえない名物グルメ
経済
「その電話ちょっと待った」警察官が作詞・作曲 特殊詐欺防止の着メロを初披露 ロック系から昭和歌謡まで4バージョン 大阪・淀川警察署
「その電話ちょっと待った」警察官が作詞・作曲 特殊詐欺防止の着メロを初披露 ロック系から昭和歌謡まで4バージョン 大阪・淀川警察署
社会
「ものの始まりなんでも堺」大阪・堺市が誇る線香文化 1657年創業の超老舗線香メーカーの歴史を兵動大樹が調査 最高級の香木は1キロ約1億円! 若者向け線香にゴルゴ13コラボ線香も【兵動大樹今昔さんぽ】
「ものの始まりなんでも堺」大阪・堺市が誇る線香文化 1657年創業の超老舗線香メーカーの歴史を兵動大樹が調査 最高級の香木は1キロ約1億円! 若者向け線香にゴルゴ13コラボ線香も【兵動大樹今昔さんぽ】
エンタメ
「ここまで増えるとは。幸せな気持ちになってほしい」 絶滅危惧種「コウノトリ」が神戸や明石などで多数目撃 取材班がその姿を求め現地調査 豊岡での地道な繁殖活動から“復活”へ
「ここまで増えるとは。幸せな気持ちになってほしい」 絶滅危惧種「コウノトリ」が神戸や明石などで多数目撃 取材班がその姿を求め現地調査 豊岡での地道な繁殖活動から“復活”へ
ライフ
一覧ページへ
×