10月10日、長野県松本市の浅間温泉で行われる「たいまつ祭り」に、高校生たちが参加します。祭りで使う200kg以上の巨大たいまつを、9月19日、力自慢の高校生たちが力を合わせて作りました。これを使って、祭り本番に挑みます。
■重さ200kgの「たいまつ」引く祭り
わらをロープで巻いてきつく締め、円柱状に仕上げます。
作っているのは、松商学園高校の生徒たち。作り上げた巨大なたいまつは高さが2メートル近く。
たいまつを何に使うのかというと―。
松本市の浅間温泉で毎年行われる「たいまつ祭り」です。
この祭りは五穀豊穣を願い、たいまつの煙に乗せて神様を山奥の神社に送る神事で、火をつけたたいまつを、担いだり、引いたりしながら温泉街を練り歩きます。
この祭りで使われる巨大なたいまつ。重さはなんと200kg以上あります。生徒たちの力で持ち上がるのでしょうか―。
■担ぐのは全国クラスの「力自慢」
重いバーベルを一気に頭の上へ。力自慢の高校生たちです。
松本市の松商学園高校ウエイトリフティング部。
1年から3年までの男女、約30人が所属しています。
男子生徒:
「(今、何キロを?)140kgです。今の練習の中では、まだ軽い方です」
■50年ぶりの参加「競技知って」
2026年8月のインターハイで、田野令那さんは女子77kg超級で3位入賞、相沢杏季さんは女子53kg級で6位入賞するなど、全国クラスの実力者もそろっています。
部員:
「さぁさぁ!耐えろ耐えろ!」
厳しい練習で筋肉を鍛える部員たち。たいまつ祭りへの参加は、学校としては約50年ぶりだそうです。
松商学園 ウエイトリフティング部・横山満 顧問:
「2028年、2年後なんですけど、長野県に国民スポーツ大会が来るにあたって、ウエイトリフティング競技を広く知ってもらいたいという思いから、たいまつ祭りに参加」
競技のPRに加え、地元の伝統行事に興味を持ってもらいたいなどの理由から参加を決めました。
ウエイトリフティング部 女子部長・田中香葉留さん:
「私も祭り大好きなので、参加できてうれしいですし、もっと参加する部活とかが入れば、地域も盛り上がるのではないかな」
松商学園 ウエイトリフティング部・横山満 顧問:
「200kg近いものを皆で協力して持ち上げてやっていくという(力を合わせる)大切さ、古くから残っている伝統を残していく大切さ、そういったことをぜひ学んでほしい」
■OBの指導で「たいまつ作り」
9月19日、祭りに使うたいまつ作りを行いました。
女子生徒:
「(重くないですか?)はい!」
「意外と軽いよね」
約6kgある麦わらの束を35束、部室から正面玄関近くの広場へ運び出しました。
たいまつ作りは初めての経験。高校OBで神社の世話人でもある竹内さんが指導にあたりました。
御射神社春宮 世話人・竹内久二さん:
「ものすごく期待しています。(たいまつは)200kgぐらいの重量になるかと。力のある方がやってもらえれば、締めるときに力がいるものですから、そういったときにありがたい」
わらの束を次々と重ね、積み上げていきます。力を入れて両端を持ち上げ、わらの束を丸く、円柱状に。
道具を使って、ロープをきつく締めあげます。
はみ出たわらは、木づちを使ってたたき、形を整えます。
男性:
「下からアプローチ」
女子生徒:
「めっちゃ疲れる、やばい」
これも筋力トレーニングにつながっているようです。
■力合わせ、大きなたいまつ完成
形を整え終わったら―。
「せーの」
わら縄を何重にも巻いて縛ります。これも力のいる作業。
女子生徒:
「大変やなー、これ作るのも」
男子生徒:
「上に上に、OKいいね、このままいこう」
何カ所にもわら縄を巻き、崩れないようにしたら、巨大たいまつの完成です。
生徒:
「実際やってみたら難しいところが多かった。皆で持ち上げて、盛り上げていきたいな」
ウエイトリフティング部 女子部長・田中香葉留さん:
「(わら束が)一つに集まると重たくて、皆で力を合わせて運ぶと大きいものができてうれしい。皆で担ぐので、真っ黒になりながら一生懸命持って頑張りたい」
出来上がったたいまつは、高さ約2メートル、重さは200kg以上あります。
■試しに担ぎ「重い!」「頑張るぞ」
試しに担いでみることに―。
部員たちにとっても、さすがに重かったようで―。
女子生徒:
「(持った感覚どう?)ハア…ハア…重いです。みんなで力を合わせればいけると思います」
「人数少なくなったら重かったです。坂を上ると言っていたので、倒れたら不安。頑張るぞー」
■「地元の盛り上げに」精一杯担ぐ
御射神社春宮 世話人・竹内久二さん:
「やっぱり力ありますね。(高校生に作ってもらえるのは)たいへん力強いです。やってもらえればうれしいですね。これをきっかけに他の高校も(祭りに)出てもらうようになれば、浅間温泉にとってもうれしいことだと思う」
たいまつ祭りは10月10日に開催。
競技のPRと、地元の伝統文化を盛り上げるため、部員たちが精いっぱい、たいまつを担ぎます。
