“値上げの秋”到来です。10月から値上がりする飲食料品は3000品目以上。さらに、名古屋の観光名所では入場料が「倍」になりました。
■お城にも「値上げの波」名古屋城は1000円に
10月1日朝、名古屋城には多くの観光客の姿が。国内外から年間およそ238万人が訪れ、この秋はアジア大会効果で一層の集客が見込まれますが、大人の入場料はこれまでの500円から倍の1000円になりました。値上げは32年ぶりです。

東京から来た人:
「高い、上がり方がね。でも他のお城も結構上がっているから」
関東から来た人:
「ちょっと高いかなと思いながら」
名古屋城総合事務所の担当者:
「昨今、物価や人件費が高騰していて、広い敷地なので管理・運営がなかなか難しい面もある。他の城郭の料金の水準を参考にして」
背景にあるのは、物価や人件費の高騰です。今年3月には犬山城も入場料を改定するなど、“値上げの波”が来ているのです。
名古屋城総合事務所の担当者:
「茶席の屋根の部分は、かなり劣化している。朽ちてしまって、劣化が見えてきているところもある」

名古屋城は戦後、修繕を繰り返しその姿を伝えてきました。管理事務所によりますと、今回の値上げにより半年間でおよそ4億4000万円の増収が見込まれていて、施設の修繕や整備などに活用されるということです。
ほかにも、名古屋市は東山動植物園やFUJIなごや科学館など752の施設で、10月から料金の値上げに踏み切りました。
広沢名古屋市長:
「諸物価高騰。心苦しいところではありますけど、何とぞご理解いただければと思います」
■毎月続く値上げ…店側の努力も限界に
値上げの波は、私たちの食卓にも。9月29日、春日井市のスーパー「エフマルシェ」を訪ねると、10月1日からの値上げに対応するため、店員が値札の張り替え作業に追われていました。

エフマルシェの福丸明男さん:
「毎月毎月、月の初めになると値上げがものすごくて。スーパー業界に30年ぐらいいますが、こんなことは過去にはなかった」
帝国データバンクの調査では、人件費や物流費、中東情勢の悪化による燃料費の高騰などを受けて、菓子やチルド食品など3153品目の飲食料品が10月から値上げ。
この店でも数百品目に影響があるといい、中でも海苔は9月と比べて最大20%、すき焼きのタレなどの調味料は最大30%上がりました。

エフマルシェの福丸明男さん:
「(値上がり分を)店側の吸収で我慢していたんですが、毎月毎月になってくると経営が成り立たなくなるので、『やめてくれ』というのが正直なところです」
さらに酒税法改正で、発泡酒や麦芽の比率が少ない「第3のビール」が増税となりました。エフマルシェでは、350mlの缶が一律税込み185円でしたが、10月からは204円となります。

客ら:
「(食事は)毎日のことだから仕方ないけど、またかと」
「全般的に値上がりしていますよね。家計は苦しくなるなと」
■補助金終了で…電気・ガス料金も値上げ
止まらない「値上げラッシュ」。帝国データバンクによりますと、10月に値上げされるのはお菓子類や冷凍食品、お茶など、食品だけで3000品目を超えます。

値上げは食品だけにとどまりません。中部電力ミライズによりますと、10月使用分の電気料金は、一般的な家庭で前の月に比べて1492円値上がりして9647円となり、過去最も高くなりました。
9月まで続いていた政府の補助金が終わることや、中東情勢の長期化でLNG=液化天然ガスなどの価格が高騰していることなどが要因だということです。
また東邦ガスによりますと、10月使用分の都市ガス料金も、平均的な家庭で553円値上がりして7118円になるそうで、厳しい秋となりそうです。

