全国で流行しているインフルエンザ。合併症で8歳の女の子が命を奪われた。福岡でも異例のペースで感染が拡大していて、医師も注意を呼び掛けている。
インフルエンザ感染後 心筋炎を発症
「流行入りの目安となる1.0を4週連続して上回っている。更に患者数が増えていく可能性があるので、注意しておく必要がある」と話す福岡県医師会の古野憲司・理事(9月30日)。

福岡県内では9月20日までの1週間のインフルエンザの感染者数は652人で、1医療機関あたり5.34人となり、前週の1.21倍に増加した。

特に記者会見のなかで古野理事は「アイドルの学校に通っている方が亡くなっています。一定の頻度でインフルエンザではこういったことは起きますので、とにかくかからないというのが一番」と警鐘を鳴らした。

亡くなったのは、名古屋のアイドルプロジェクトの練習生として活動していた8歳の平田琉七さん。所属事務所によると、平田さんはインフルエンザに感染した後、心筋炎を発症し、9月25日に亡くなったという。
医師「珍しい合併症だが“起こり得る”」
8歳の女の子の命を奪った心筋炎について『ひろつ内科クリニック(福岡市博多区)』の廣津こう平・院長は「心筋炎は、心臓の筋肉に炎症が起きて、急激に心不全が進んだり不整脈が起きたりして、心臓が機能しなくなる病気」と話す。

インフルエンザの合併症として心筋炎を発症することは『極めて稀なケース』としながらも、注意が必要だという。

「インフルエンザ心筋炎は、急速な進行をするので、とても怖い合併症です。だいたい半分ぐらいの方が亡くなるといわれている。珍しい合併症であることは確かで、ただ“起こり得る”ということです。特に小さな子どもと高齢者は注意しなければならない」と廣津院長は解説する。

『ひろつ内科クリニック』では、インフルエンザの予防策として例年10月から始まるワクチン接種を前倒しで実施していて、家族で暮らす場合などは、子どもや高齢者を守るため全員が接種することを勧めている。

「世の中のニーズも高かったので、できるだけ早くということで、9月の中旬から始めています。まだ流行が始まっただけで、爆発的な流行まではしていない。これから気温が下がり空気が乾燥し、急拡大するフェーズに入っていくので、これからが本番」(『ひろつ内科クリニック』廣津こう平・院長)

重症化すると命の危険も起りうるインフルエンザ。県の医師会は「手洗いや咳をする際のエチケットなど基本的な対策を心掛けてほしい」と呼びかけている。
(テレビ西日本)

