小泉新環境大臣の先行きは?

初入閣を果たしたことで自民党からは「ポスト安倍レースに参戦した」との声もある小泉進次郎氏。
これからどういう存在感を打ち出していくのか注目されるがその先行きは実は簡単なものではない。

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小泉氏は環境省の大臣となった。
大臣は省庁を管轄するトップで大きな影響力があるようにも見えるが内閣では、安倍総理大臣を頂点に19人の大臣が横並び状態で小泉氏はいわば、その1人に過ぎない。

大臣は「総理大臣を支える人」

これは首相官邸が子ども向けに作ったホームページだ。
これによると大臣は「総理を支える人」と位置づけられあくまでも政権の方針を決めるのは総理。

では、入閣して安倍首相との距離が近くなるのかというと、直接話して意見を伝えられる機会は実は多くない。

大臣が総理に公式に会う機会は、週に2回、もしくは1回ある閣議の場だ。
しかし閣議は全大臣が出席し、公式な意見を表明する場で、その後に自由に発言できる機会もあるものの、通常は長くても30分程度。
この他、国会や官邸での会議で、顔を合わせることもあるがいずれもじっくりと話すというわけにはいかない。

安倍首相には投票しなかった小泉氏の言動に注目

また、小泉氏は、去年の自民党総裁選挙では安倍首相に投票せずに、対抗馬の石破茂氏に投票したほか、官邸一強とも言われる安倍政権に対して、率直に物申す姿勢を貫き、国民の人気を集めた。

しかし今後は、その言動にブレーキをかけざるをえない局面もありそうだ。

安倍内閣の一員でありながら、小泉カラーをいかに打ち出していくか、小泉氏自身にとっても試練となるといえそうだ。

(Live News days 9月11日放送分より)