FNNが入手した、香川県議8人が2023年11月に予定している海外視察の見積書。

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費用は航空券代や通訳代など、1人あたり約263万円!

さらには、一泊6万6千円する高級ホテルの宿泊代も…。

香川県民:
無駄遣いですよ、税金の。

「税金の無駄遣い」と批判が上がっている海外視察。

県議8人は11月10日から9泊10日で、南米のパラグアイやブラジル、アメリカ、ロサンゼルスを回る。
移動の飛行機はビジネスクラス。航空代は、全部で1人あたり約187万円がかかる。

そして、ロサンゼルスを訪れた際に県議たちが宿泊するのは、1人一泊6万6千円する高級ホテル。しかも、最上階から美しい景色を一望できるエグゼクティブルームだ。
宿泊代は、合わせて1人あたり約29万円がかかる。

視察の目的は、移住者や現地の県人会の友好親善を図るためだという。

今日開かれた香川県議会。
高額への批判から、派遣を中止するなどの陳情の採決が行われたが…

県議会 議長:
起立多数。よって本件は、議員派遣することに決定いたしました。

陳情は不採択となり、海外視察は予定どおり行うことになった。

取材班が、視察に派遣される県議に直撃すると…

香川県 山本直樹議員:
経費的な話は、もっときちんと精査して行く必要がある。その中で、「なんだ無駄をしとる」と言われないようにやっていくのが私たちの務め

1人263万円という費用については精査すると話した。

全額税金で賄われる海外視察。
県民は、どう思っているのだろうか?

香川県民(20代):
1人当たり200万円を超えるのは高い。
県民の意思っていうのは汲んだ上で行動してもらいたい

香川県民(70代):
8人も行くのは、?ですよね

香川県民(20代):
こっちは節約してて、偉い人は贅沢してる

香川県議の海外視察をめぐっては去年、高松地裁が一部は実質的には観光だったとして、参加した県議に、約600万円の返還を求める判決が確定したばかり。

物価高騰で節約を強いられる中、多くの人が議員の海外視察に厳しい目を向けている。

(「イット!」7月10日放送)