西海市の杉澤市長に対する公職選挙法違反の告発を検察が不起訴としたことについて、検察審査会は4月「不起訴不当」との決定をしていたことが分かりました。

検察審査会による「不起訴不当」の決定を受けて告発していた元市議の男性が会見を開きました。告発した元市議は「(杉澤市長が)県警に呼ばれて任意聴取をされていたならば、その時点で、公の場で説明すべき」と述べています。

この男性は西海市の杉澤市長が2021年の市長選の直前に市内の建設会社の社長から
40万円の寄付を受け取った疑いがあると告発していました。

長崎地検は今年2月、杉澤市長を「証拠不十分」として不起訴にしていました。

男性は不服を申し立てていて、検察審査会は「杉澤市長と建設会社、それに社長の関係性を明確にする必要がある」と4月24日付けで不起訴処分は「不当」と議決しました。

告発した元市議は「どのような事柄で問題が生じて自らがどのような対応をとって
どのように考えているか、一切公の立場で杉澤市長は説明していない。選挙を通じて公選される。公職の立場にあるものとして(杉澤市長は)不適と思っている」と話しています。

公訴時効が迫っていることから検察による再捜査の結論は5月中に出る見通しです。

長崎地検は「適切に対応したい」とコメントしています。検察審査会による不起訴不当の議決について、杉澤市長は「コメントは差し控える」としています。

テレビ長崎
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