福井市にある菓子作りを学ぶ専門学校の生徒達が23日、自分たちで作ったスイーツの販売までを行う実習をしました。買い物客が何を求めているのかなどを学ぶ目的で行われ、用意したスイーツは約1時間半で売り切れてしまうほどの人気ぶりでした。
   
実習をしたのは福井市にある福井製菓専門学校の生徒9人です。商品を作ることや、作った商品を販売することで、買い物客のニーズを知って今後の菓子作りに生かすのが狙いです。
   
今回作ったスイーツは「イチゴタルト」や「イチゴのショートケーキ」「シュークリーム」「チョコレートのロールケーキ」の4種類。前日から準備をしていたものに、仕上げとしてイチゴや生クリームで飾りつけていきました。生徒たちは「イチゴの上にナパージュをかけています。いちごの乾燥を防ぐため。ケーキ販売を通してお客さんの笑顔やおいしそうという声が聞けるのが楽しみ」「買ってくださるお客様に喜んでもらえるように一生懸命作っています」などと話しながら、約1時間かけて130個のスイーツを作りました。
  
販売する場所は、福井市内にあるJAの農産物直売所「喜ね舎(きねや)愛菜館(あいさいかん)」です。
  
小林直史記者:
「先ほど生徒たちが作った商品が並んでいます。どれもとってもおいしそうです」
  
ここでは、生徒3人が接客・商品の箱詰め・補充の三つの担当に分かれて販売。買い物客の反応は上々でした。
 
買い物客:
「生徒の応援をしたいと思ったので並びにきた。会社の人に食べてもらおうと思って」
「ホームページで、生徒たちが頑張って美味しいケーキを作っているというのを見たので、応援したくて買いに来た」
  
途絶えることのない客に生徒たちは「最初は初めてのことだったので戸惑いながらやっていたが、だんだん慣れてきて、最初よりはスムーズにできている。就職先でも接客するときはこんな感じで明るくできたらと思う」と、手ごたえを感じていたようでした。
  
用意した130個のスイーツは、約1時間半で完売しました。24日も、旬のフルーツを使った3種類のタルトが、数量限定で午前10時から「喜ね舎愛菜館」の正面入口で販売されます。また、5月以降も季節のフルーツなどを使った洋菓子の販売会を予定しています。

福井テレビ
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