日本一のアマチュア腹話術師を決める全国大会が神戸市で開かれ、宮城県名取市に住む女性が優勝しました。
仙台市内の集会所で開かれた地元住民の交流会。
会場の笑いを誘うのは、名取市の腹話術師「カズちゃん」です。
誘拐犯と、家に帰りたくない女の子との痛快なやり取り。
女の子の人形はまるで生きているかのよう。カズちゃんの口元はほとんど動いていません。
じつはカズちゃん、4月13日に神戸市で開かれた腹話術師の日本一を決める大会、その名も「F1グランプリ」で、見事優勝を果たしました。
カズちゃんは、腹話術でコントというこれまでにないアプローチで高く評価されました。
審査員には、あの「いっこく堂」さんも。
そもそも腹話術を始めたきっかけは、なんだったのでしょうか?
カズちゃん
「私の母が昔腹話術をやっていまして、家に人形が何体かあったんです」
お母さんの影響でおよそ5年前に腹話術を始めたというカズちゃん。
現在は介護関係のパートをするかたわら、月に1回ほどお年寄りや子供たちに向けてボランティアで腹話術を披露しています。
日本一に輝いた技術、少しでも体験したい!
ということでカズちゃんに腹話術師としての初めの一歩を教わることに。
私の相棒は仙台放送キャラクターのジュニ君です。
Q(唇が)動かないように意識することは?
カズちゃん
「特にないかな。動かさない。ただそれだけ。根性」
まさかまさか、腹話術の土台は「根性」が支えていたのです。
ありったけの根性とともに、いざ実践。
F1腹話術グランプリでは、自分が優勝するとは思っていなかったというカズちゃん。
今後の目標に「若者へのアプローチ」を挙げていました。
カズちゃん
「若い人にも漫才みたいに笑ってもらえるような見てもらえるような存在になったらいいと思います」