2024年5月26日に閉店が決まっているのが、福島県郡山市のイトーヨーカドー郡山店。この建物には、グループ会社のヨークベニマルの出店が決まっていたが、2025年2月のオープンを目指していることが明らかになった。

<これまでの流れ>
イトーヨーカドーは、2023年に店舗削減の一環で郡山店と福島店を閉店し、福島県内から撤退する計画を示していた。
撤退後の店舗の活用について、福島店と郡山店では明暗が分かれている。福島店は現在も未定で、ヨークベニマルの真船会長は、4月10日の会見で「建物の所有者からオファーがあれば前向きに検討する」と話した。
一方の郡山店は、真船会長がオープンの目標時期を2025年2月と初めて明言。「ヨークベニマルの旗艦店として仕上げていかねばならない」と強調した。

<福島と郡山 市民の反応>
イトーヨーカドー郡山店の利用者から聞かれたのは歓迎の声だった。
◇「終わると聞いたときはショックでした。でもきのうのニュース見て、よかった早めにやってほしいと思いました」
◇「新しくなるってことで、大きいですよね。自分にあうお店があればいいかなと思いますけど」
「旗艦店」として整備予定のヨークベニマルのオープンは2025年2月。しばらく利用することが出来ない日が続く。「スーパーができるまでは、ちょっと不便になる。ちょっと遠めのスーパーに行くことになると思います」と話す人もいた。

一方、まだ具体的な後継店が決まっていないイトーヨーカドー福島店。
利用者からは駅前のにぎわいがまた一つ消えることに不安の声が…。
◇「県都・福島が…郡山と違ってさみしくなってしまう」
◇「何もなくなってしまうのは、やはり駅前なのでさびしい。早く決まってほしい」

<福島の立地を高評価>
4月10日の会見で、ヨークベニマルの真船幸夫会長は「中合が閉まったり、駅前に日常の買い物が出来ることがない立地なので、近くにヨークベニマル野田店がありますが、検討に値する立地だと考えています」と話し、その立地を高く評価していた。
2024年5月に福島県内から撤退するイトーヨーカドー。その後の行方が注目されている。

<積極的な経営を支える好調な業績>
「旗艦店」の整備など、ヨークベニマルの積極的な経営を支えているのが好調な業績だ。4月10日に発表された、2023年度の決算は営業利益・経常利益ともに過去最高となった。
さらに、2024年度は2023年度の約2倍の設備投資を進め、さらなる増収増益を目指すとしている。

福島テレビ
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