今冬は雪が少なかったことから、田植えの時期に必要な農業用水が不足する恐れがあるとして、秋田県横手市の農業用ダムでは、例年より1カ月ほど早く川から水を引き込み始めた。

 横手市山内の「あいののダム」は、近くを流れる岩野目沢川と山内黒沢川から水を引き込み、横手市の北部と美郷町の南部、それに大仙市の一部に農業用水を供給する。

 例年は5月中旬から水を引き込むが、2024年の冬は雪が少なかったことから、十分に雪解け水を確保できない見込み。田植えの時期に農業用水が不足する恐れがあることから、例年より1カ月ほど早く、9日から水を引き入れ始めた。

 ダムから東に約2.5キロの取水口の周辺は、例年ならばこの時期には1メートルほどの高さの雪が残っているが、2024年は雪がほとんどない。

 今後、安定して水を供給するために、このあと約2週間かけてダムの9割まで水を蓄える計画。

秋田テレビ
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