能登半島地震の発生から約100日。一時はコロナ禍のように客足が途絶えていた金沢市内の観光地も新幹線の延伸に北陸応援割、そして桜のシーズンとなり多くの人が訪れるようになってきました。
近江町市場で11日から始まった毎年、恒例の春まつり。
掛け声:
「解体はじまるよ」
初日の呼び物は、長崎県や山口県から届いた2本のマグロの解体ショーです。さばきたての大トロは柵で3000円!中トロは柵で2500円と格安で販売されました。
購入した人:
「お祭りみたいでいいね。きょうは赤身と中トロ一番いいのを買いました」
「家族でお刺身にして食べます」
千葉からの観光客:
「はじめて見てびっくりしました。活気があって楽しい。パワフルで楽しい」
能登半島地震の影響で、一時はコロナ禍のように客足が途絶えた近江町市場でしたがこの日は多くの観光客が訪れていました。
観光客:
(旅行割かなにかできたんですか?)
「申し込もうとしたけど締め切られちゃってて間に合わなかった。」
京都からの観光客:
「応援割りで(来た)。(予約は)結構粘って奇跡的にいけて。それ(応援割)があっていい機会だなと思って」
リポート:
「平日ではありますが新鮮な魚、そして味を求めて多くの方が来ています。応援旅行割が始まっておよそ1カ月、どのくらい効果はあるのでしょうか。」
大口水産 荒木専務:
「応援割りの効果っていうのものがこれが応援割りなんだっていう効果は、はっきりわからないですね。
(お店に立ってて人出は増えたと実感ありますか?)
ありますねやっぱり。インバウンドアウトバンドすごく増えてきたし桜の季節もあって増えてきた実感はある。」
一方で…
リポート:
「金沢の観光名所の1つ東山にきています。多くの観光客でにぎわっていますが海外からの方が多いように感じます」
一時は売り上げが10分の1まで落ち込んだというこちらの和菓子店は…
菓舗KazuNakashima 林八栄子店長:
「正直期待したほどではなく、日本人より外国人観光客の方が多いです。たくさん来て頂けると思ってスタッフも増員したりしたんですけども、あまりそんなに効果は感じられてないっていうのが現状です。旅行割は飲食店で使えるクーポンとかがないので宿泊ではメリットは大きいですけど利用の効果がない一因かなと」
場所によってはあまり効果が現れていないようです。
震災の影響について、日銀金沢支店の吉濱久悦(よしはまひさよし)支店長は…
日銀金沢支店 吉濱久悦支店長:
「地域ごとに見たときに地震の被災地域においてはいまだに日常生活にも支障が生じ、観光業では建物の被害により休業長期化を余儀なくされるなど被災地域とそれ以外の地域の違いが際立っている旅行支援的な措置が長期化すれば皆さん喜ばれるだろうと思う。」