赤信号で、交差点でゆっくりと減速する車。

すると、車道に立っていたパーカを着た男が、助手席側に小走りで近づいてくる。

不審に思ったドライバーが、車内に流れていた音楽のボリュームを落とすと...。

目撃されたのは、ガチャガチャと、乱暴に車の助手席のドアを開けようとする“ドアガチャ”だった。

ドライバー「なんか車のドアを、ガチャガチャし始めたので、『えっ! ちょっと何これ!?』と思って」

実は、このドライバーがドアガチャの被害に遭ったのは、これが初めてではない。

神奈川・相模原市の国道で、未明に目撃された、運転中の車のドアを開けようとするドアガチャ。

パーカを着た男が、車に小走りで近づいてきた時、奥には男の仲間とみられる4人の影が。

そのうちの1人は、車の進路をふさぐよう、横断歩道の真ん中に立っていた。

ドアがロックされていて、開かないことに気づくと、助手席を開けようとした男は猛ダッシュで逃走。

それに続くように、奥にいた仲間とみられる4人も、同じ方向に走り去っていった。

男が車に近づき、逃走するまで約8秒間、一部始終を目撃していたドライバーは...。

ドライバー「下手に声かけたりすると、変に襲われたりしても怖いので、そのままほっといた。そしたら、一斉に逃げていっちゃった」

ドアガチャをした5人組は、いったい何者なのか。

現場近くに住む人は...。

相模原市民「(周辺は)夜は静かだけど、コンビニでバイクで集まって、ブンブンふかしとかはある」

周辺では、似たような服装の若者グループが目撃されていたものの、ドアガチャにつながる有力な情報はなかった。

一方、この車のドライバーは、2022年、同じ神奈川県内でこんな経験も。

原付バイクが、車を右側から追い抜くと、センターライン付近で止まってしまう。

すると、この時はドアのロックをしていなかったため、ドアを開けられてしまったというドライバー。

その後、必ずドアをロックするようになり、今回のドアガチャでは、ことなきを得たという。

では、こうしたドアガチャは罪に問われる可能性があるのか。

専門家は...。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三さん「暴行罪ですね。これは、車のドアノブをガチャガチャする行為、これは広義的に、間接暴行が認められる。車を強奪する目的で、ドアノブを開けようとした行為は、強盗未遂罪が十分に考えられる」

運転手の男性は、警察に相談し、被害届の提出を検討している。

自分の身を守るために、運転中のドアロックを心がける必要がありそう。

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