東京オリンピックで空手の日本代表だった男が、女性に性的暴行を加え、けがをさせた罪で起訴された。

“空手界のプリンス”として一躍人気選手に

東京オリンピックの空手・男子組手75キロ級の代表だった西村拳被告(28)。女性に性的暴行を加えたとして、起訴されたことが分かった。

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起訴状などによると、西村被告は2022年頃、大阪府内で酒に酔って抵抗できない状態の女性に性的暴行を加え、けがをさせた罪などに問われている。

空手の世界王者を父に持つ西村被告。華麗でダイナミックな“蹴り技”を武器に、世界選手権で銅メダルを獲得した。

さらにおしゃれにもこだわりをみせるところから、“空手界のプリンス”として一躍人気選手となった。

西村拳被告(2017年):
こんなチャンスは2度と絶対ないと思っているので、なんとしてでも必ずオリンピックに照準を合わせて、東京オリンピックで金メダルを獲りたい。

東京オリンピックでまさかの結末が…

そして“金メダル候補”として出場した2021年の東京オリンピックでは、まさかの結末が待っていた。西村選手が、相手選手から段蹴りをもらい…。

実況アナウンス(東京オリンピック 2021年):
上段蹴り…旗が2本上がった、日本・西村拳、敗れました!メダルがその手からこぼれ落ちました。

残り0秒での逆転負け。5位に終わり、金メダルには手が届かなかった。

西村拳被告(東京オリンピック 2021年):
自分の勝負の弱さが出てしまったのではないかと思う。誇ることができないです。

“空手界のプリンス”に何があったのだろうか?
大阪地検は、西村被告の認否について明らかにしていない。
(「イット!」4月9日放送より)