女子野球で町おこしを目指します。島根県川本町に2025年4月に女子硬式野球のクラブチームが創設されることになり、監督を務める島根県出身の元プロ野球選手・森山一人さんが就任の挨拶に町役場を訪れました。
川本町の野坂町長のもとを訪れた大田市出身の元プロ野球選手・森山一人さん(50)。邇摩高校を卒業後、近鉄バファローズに入団。現役引退後は、独立リーグや大学の監督として指導経験を積んできました。
2025年4月に川本町に発足する女子硬式野球のクラブチームの監督に就任します。

監督に就任する森山 一人さん
「率直に今の気持ちはワクワクしています」

川本町の女子野球と言えば…2019年に島根中央高校に創設された県内初の女子硬式野球部。県外から生徒を呼び込む「しまね留学」の取り組みの一環で作られました。現在、県内外から集まった49人の部員が日々汗を流しています。しかし、卒業後の受け皿となるクラブチームが県内にはなく、野球を続けたい部員は県外に出てしまうのが現状でした。
そこで町をあげた一大プロジェクトとしてクラブチーム創設を決めました。野球ができる環境を整備し、部員たちの定住や、若者のUIターンを促し、町が抱える過疎問題の解決にもつなげる狙いです。監督やチームスタッフ、選手の給与は、総務省の「地域おこし協力隊」制度を活用して町から支払われます。

女子硬式野球クラブの監督に就任した森山一人さん
「しっかりとした目標を持った行動が、いつもどのタイミングでも出せるような活発なチームにしたいと思います」

川本町・野坂町長
「人々と地域と交流して頂いて、滞在して頂きながら、自らの将来を考えて頂く、そういう機会を国の地域おこし協力隊制度を活用して提供することで町としても精一杯支援していくことを進めていきたい」

今後、川本町はチーム名の公募や選手を募集し、1年後のチーム発足を目指します。

TSKさんいん中央テレビ
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