衆院の議院運営委員会は7日に理事会を開き、2日の本会議での来年度予算案採決の際、壇上で大声を出し政府への批判を訴えながら投票するなどした、れいわ新選組の大石晃子共同代表と櫛渕万里共同代表の2人に対し、山口委員長からの厳重注意を行った。
大石氏と櫛渕氏は、2日の本会議で予算案の記名採決において壇上で投票する際、「国民は増税、自民党は脱税、国民は幸せにならない」などと政府への批判を大声で叫ぶなどしながら予算案に反対投票を行った。
これについて議院運営委員会は、「演壇で不規則発言を行ったことは議場の秩序を乱すものだ。今回の登壇は投票のために許可をされているもので、演壇で発言する行為は認められているものではなく、額賀議長の注意にも速やかに従っておらず極めて遺憾だ」と指摘し、両議員がこれまでも類似の行為で注意や懲罰を受けていることも踏まえ、2人に厳重注意を行った。
厳重注意を受けた大石・櫛渕両議員は記者団の取材に対し、厳重注意に抗議するコメントを発表した。コメントでは、自民党の派閥をめぐる政治資金問題に関わった議員への処分が行われていないことに言及した上で「国民の代表者として議場に臨む国会議員がその怒りを代弁する発言は、なにものによっても禁止されるものではない」と主張。
「自分たちの都合のいいときにはルールを守れ、都合の悪いときにはルールどころか違法行為さえ放置するというのは、法治国家の立法府としてあるまじき姿ではないか」「国民の幸せと福利を追及することを放棄し権力とお金に執着する犯罪議員の館になった衆議院の運営に抗議する」などと訴えた。
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