中国の王毅政治局委員兼外相は5日、イギリスのキャメロン外相と電話で会談し、両国の関係を発展させ、協力を深めるよう求めた。
中国はヨーロッパとの関係を強化させる動きを見せている。
中国外務省によると、この中で王毅氏は「両国関係の発展は両国民だけでなく、世界的にも意義がある」などと述べて、両国が対話を維持し、協力を強化することの必要性を指摘した。
キャメロン氏も関係の発展に力を入れ、交流を維持する考えを示した。
先月外相に就任したキャメロン氏は、かつて首相を務めた際、中国との経済的な繋がりを重視し、「黄金時代」とも言われる関係を築いた。
そのキャメロン氏が外相に就任したことで、中国はイギリスとの関係を再び強化したい思惑がうかがえる。
中国は今月から、フランスやドイツ、イタリアなど6カ国に対し、中国に入国する際のビザを免除する措置を実施していて、人的な往来を活発にし、企業の投資を呼び込む狙いがあるとみられる。