木原防衛相は26日、北朝鮮が偵察衛星を打ち上げたとする弾道ミサイル技術を使った発射を受け、「ミサイル技術の更なる進展に加えて、衛星打ち上げについて、一定の技術的進展を得たものと考えられる」と述べた。
木原氏は、自衛隊で宇宙を専門に扱う「宇宙作戦群」を置く府中基地を視察した後、記者団の取材に答えた。
木原氏は、宇宙作戦群や同盟国などから得た情報を慎重に精査した上で、北朝鮮が発射した何らかの物体が地球を周回していることを確認したとする一方、「いかなる機能を果たしているかなど詳細については引き続き分析中」と説明した。
北朝鮮は3回目となる偵察衛星の打ち上げに「成功した」とした上で、早期に追加の衛星を打ち上げると発表している。
木原氏は、「仮に偵察衛星を保有、運用するに至った場合、北朝鮮の核ミサイルの運用能力はさらに向上し、我が国の平和と安全を一層脅かす恐れがある」と懸念を示し、「引き続き必要な情報の収集、分析に全力を挙げていく」と強調した。