アルメニアの首相が、来週ベラルーシで開かれるロシアの主導の軍事同盟CSTO=集団安全保障条約機構の首脳会議を欠席することが分かった。
ロシアメディアによると、ベラルーシ政府は14日、アルメニアのパシニャン首相がルカシェンコ大統領との電話会談で、ベラルーシの首都・ミンスクで23日に開かれるCSTOの首脳会議に参加しないと発表した。欠席の理由は明らかになっていない。
パシニャン首相は2022年11月、アルメニアの首都・エレバンで開かれたCSTOの首脳会議で、領有権を争っているナゴルノカラバフ問題をめぐり、「CSTOの機能不全がアゼルバイジャンの攻撃を許した」と不満をあらわにしていた。その後、アルメニアはアメリカと軍事演習するなど欧米に急接近している。
今回の欠席は、2023年10月にキルギスで行われたCIS=独立国家共同体の首脳会議に続くもので、アルメニアのロシア離れとロシアの威信低下が加速している。