アサヒグループホールディングスは10日、佐賀県に建設予定の「アサヒビール鳥栖工場」の操業開始を、2026年から2029年に3年延期すると発表した。

建設費用の高騰や輸入する設備が円安の影響を受けていて、約400億円と見込んでいた建設・設備費用は、約2倍に増える見通しだという。

また鳥栖工場の操業開始の延期に伴い、2025年末をめどに操業を終了する予定だった「アサヒビール博多工場」は、操業を延長する。

鳥栖工場は製造方法の刷新などでエネルギー使用量を削減したり、CO2回収技術の導入で、CO2吸収量が排出量を上回るなど環境に配慮した工場を目指すとしている。