北朝鮮メディアは、軍事偵察衛星を搭載したとするミサイルの打ち上げを控えた8月23日、金正恩総書記がトラクター工場を視察したと報じた。
朝鮮中央テレビは、金総書記が23日、北朝鮮西部・南浦市にある金星トラクター工場を訪れたと伝え、金総書記自らトラクターを運転する様子や、工場内を視察する様子を公開した。
金総書記は、工場設備が現代化し、トラクターの生産能力が拡大していることを評価しつつ、「農業機械工業を飛躍させることは食糧問題を解決する上で最も切実な問題」と述べたという。
北朝鮮の食糧問題を巡っては韓国の情報機関が、今年に入り240人あまりの市民が餓死していると分析している。
核・ミサイル開発や軍事偵察衛星の打ち上げなど、軍事力の増強を進める一方で、深刻化する食糧問題に対処するため、農業へ注力している姿勢を強調する狙いがあるとみられる。
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