トラブルが相次いでいるマイナンバーの総点検が行われている中で、河野デジタル担当大臣が海外に出張することについて、自民党の世耕参院幹事長は11日の会見で「幾ばくか懸念を持った」と明らかにした。

河野大臣は11日の記者会見で、11日夜から6日間の日程で、フィンランドやスウェーデンなどに渡航し、デジタル化の現状の視察や、各国の責任者との協議を行うことを明らかにした。また、翌週にはヨルダン、パレスチナ、イスラエルを訪問をする予定だという。

ただ、河野大臣は、マイナンバーのトラブルをを受けての総点検を8月上旬までにとりまとめるとしていて、この総点検の最中に相次いで外国に出張する形となる。

自民党の世耕参院幹事長は、これについて11日の会見で問われ、「私も幾ばくか懸念を持った」と述べた。

その上で、河野大臣と出張をめぐり話をしたことを明らかにし、「点検の最中に何か問題が起こった場合でも対応できるよう毎日オンラインで担当者としっかり会議を行っていくと説明を受けた。一定の納得をした上で出発して頂いた」と説明した。

河野大臣は会見で「出張中の情報の共有については、会議体は引き続き実施し、私もオンラインで参加するほか、副大臣、政務官に陣頭指揮をとってもらう」と説明している。