トラック運転手の不足が懸念されている、物流の2024年問題に向けた取り組みです。岡山市の物流企業が新たな対応を発表し、そのシンボルとなるトラックを6月12日にお披露目しました。

(両備ホールディングス 松田敏之代表取締役社長)
「3Kのイメージを払拭するために、デザインを変えることも重要と思う。トラックの中もより清潔に快適に過ごせる車両を用意することと、職場環境全て変えなくてはいけないと思っている」

岡山市の両備ホールディングスが新たに導入したトラックには、「ワンダフル瀬戸内」と車体に書かれ、瀬戸内エリアを意識したデザインとなっています。困難に対応する柔軟性や、働く社員の満足感をコンセプトにしたといいます。

(三竿雅義記者)
「車内は広く、運転しやすい空間になっています」

物流の2024年問題は、トラックドライバーの長時間労働の改善を目的に、2024年4月1日から、年間の残業時間に960時間の上限を設けるものです。それに伴い、今のままでは輸送能力が14%不足するとされています。

両備ホールディングスでは、23年4月に平均で5%のベースアップを行ったほか、保有するトラック約450台を今後9年間かけて快適性を高めた車両に変えていくなどし、魅力ある職場づくりに取り組むことにしています。

岡山放送
岡山放送

岡山・香川の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。