午前1時、アイドル活動をする女性の部屋のインターホンを、知らない男性が無言で鳴らし続けています。

午前1時にもかかわらず、無言でインターホンを鳴らし続ける男性
午前1時にもかかわらず、無言でインターホンを鳴らし続ける男性
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(ピンポーン ピンポーン ピンポーン)

この男性は一体何者なのか?女性の身に起こった“恐怖の体験”を取材しました。

午前1時にピンポンを連打する謎の男性

「めざまし8」の取材に対して、当時の“恐怖”を話してくれたのは、アイドルグループ「RiNCENT.(リンセント)」のメンバーとして活動する、雪乃かりんさんです。

「少しでも注意喚起になれば」と取材を受けてくれました。

それは、6月5日の夜も更けた午前1時頃のこと。突然、雪乃さんの自宅マンションのインターホンが鳴りました。

(ピンポーン ピンポーン)

雪乃かりんさん:
最初は(同居する)妹が、ウーバーイーツでも頼んだのかな?とか思ったんですけど、様子を見てたら、何回もインターホン押してきて。怖くて思い出すだけでも、震えてきちゃうんですけど。

雪乃さんは、とっさに持っていたスマートフォンで、インターホンに映る男性を撮影します。

帽子にマスク姿の男性、モニターをのぞき込みながら、無言でインターホンを鳴らし続けます。

(ピンポーン ピンポーン ピンポーン)

カメラをのぞき込むようなしぐさも
カメラをのぞき込むようなしぐさも

応答せず画面が消えると、再びインターホンを鳴らし、男性はカメラから離れ、壁にもたれます。

(応答せず、インターホンのカメラが切れたかと思うと…)
(応答せず、インターホンのカメラが切れたかと思うと…)

(ピンポーン ピンポーン)

またもインターホンが鳴らされ、モニターには壁にもたれかかる男性の姿が
またもインターホンが鳴らされ、モニターには壁にもたれかかる男性の姿が

映像には、「ねえ、この人知ってる?知らないよね、やばい…怖い…、何この人…」と恐怖に震え、泣いている雪乃さんの声も。

(ピンポーン ピンポーン ピンポーン)

鳴り止まないインターホン、さらに男性は、何か言葉を発し、カメラに向かってVサインのようなしぐさも。

雪乃さんと妹は男性と面識がなく、何度も鳴らされるインターホンに恐怖を感じ、警察に通報。約15分後に2人の警察官が到着しました。

駆けつけた警察官によって、男性は別の場所へ連れて行かれました。

警察によると、自宅前に現れた男性は同じマンションの住人だといい、警察に対して「友達になりたかった」「会話したことがある」と話したといいます。

雪乃かりんさん:
住人の方とはそこまで接しないようにしていたので、会話したことも、もちろんないです。

このとき酒に酔っていたという男性。
このような迷惑行為は初めてで、警察が調べたところ、部屋に凶器などもありませんでした。警察は、男性に厳重注意を行い、1週間後に改めて同じような行為をしていないか、本人に確認するとしています。

今回の事案について、防犯アドバイザーの京師美佳氏によると、あくまでも一度だけ「来訪者」があったということだけでは、ストーカー規制法には該当せず、警察も対応できなかったのではないかということです。

京師氏はこのような事があった場合には、警察に「重点警備」を依頼するのも一つの手段だといい、また警察だけではなく管理会社やオーナーにも「このようなことがあった」と報告することが大切だといいます。

雪乃さんの恐怖は消えることなく、現在は、事務所が手配した場所に避難しているということです。

雪乃かりんさん:
身の安全を考えて引っ越さなきゃいけないなと思うので。被害に遭ったこっちが、逃げるのが一番なのかなって…。でもそれもすごく悔しいんですけど。

恐ろしい体験をすることになった雪乃さん、女性たちに自身と同じ体験をしてほしくないと、最後にこう話してくれました。

雪乃かりんさん:
私自身も(普段の生活で)少し気を抜いていたというか。そういう気の緩みが、もっと大きな事件につながるかもしれないので…、女性が1人暮らしをする場合は、注意してもらいたいなと思います。

(めざまし8 6月8日放送)