立憲民主党は16日の午前9時前、鈴木財務相の不信任決議案を衆議院に提出した。
立憲の安住国対委員長は、その理由について記者団に対し「福祉や困っている人に渡さなければならないお金を全部かき集めて防衛費にしており、なんとしても容認できない」と述べた。
さらには「通すわけにはいかない、廃案にすべきだと思う」として、「衆議院でもあらゆる手段を講じてこの採決を伸ばしていくことをしていきたい」と徹底抗戦の構えを見せた。
防衛費増額の財源確保に向けた法案を巡っては、今月10日、野党側が「防衛費増額は震災復興財源に関わるので地方公聴会が必要だ」などと主張し、衆議院の財務金融委員会で塚田一郎委員長の解任決議案を提出した。
これにより委員会は一度流会となったがその後、解任決議案が衆院本会議で否決されたため、法案は16日、委員会での質疑を経て採決し、与党の賛成多数で可決する見通しだった。