アメリカ・ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官は中国の外交トップ、王毅政治局委員と会談し、関係改善に向け意思疎通を維持していくことで合意しました。
アメリカ政府高官によりますと両者は、オーストリアのウィーンで10日から11日の2日間であわせて8時間会談しました。
米中関係を巡ってはアメリカ軍が今年2月、中国の偵察気球を撃墜した後、関係が悪化し、ブリンケン国務長官の中国訪問も延期されました。
会談の中で両者は「不幸な事件で関係が中断された」との認識で一致し、意思疎通のラインを再構築していくことで合意しました。
一方、サリバン氏は、王毅氏に対し、ウクライナに侵攻を続けるロシアに武器を供与しないよう求めたほか、台湾情勢を巡り一つの中国政策を維持する考えを伝えました。