岸田首相は8日、訪問先の韓国で記者団に対し、自身が掲げる「核兵器のない世界」の実現に向けて「現実を理想に近づけるためにも、再び機運を盛り上げていきたい」と述べた。

岸田首相は8日、記者団に対し、自身が掲げる「核兵器のない世界」について、「ロシアの核兵器による威嚇や北朝鮮の核ミサイル開発などにより、『核兵器のない世界』に向けての道のりは一層厳しくなっていると感じている」と述べた。

その上で岸田首相は「だからこそ、現実を理想に近づけるためにも、再び機運を盛り上げていきたいと考えている。G7広島サミットを、そうした貴重な機会にしなければならないと」と強調した。

また岸田首相は、19日から始まるG7広島サミットで「こうしたメッセージをどのように成果として国際社会に示していくかが重要なポイントだ」として、調整を進めていく考えを示した。