ランクに応じてキャッシュバック率が決まる

インターネット保険会社ソニー損害保険がスタートした新サービス。
安全運転なら30パーセントキャッシュバックされるということだが、その特徴はAIを活用した運転特性の判定方法にあった。

スマホにAIを搭載した専用アプリをインストールすると、運転中のアクセルやブレーキ、ハンドル操作などの状況を計測し、安全運転度を5段階でランク付けする。

このランクに応じてキャッシュバック率が決まり、最高のSランクでは、30%の保険料が返ってくる。
どういった運転が安全と評価されるのか。

ソニー損害保険 ダイレクトマーケティング部・石井英介部長:
分かりやすく言うと、赤ちゃんを乗せているつもりで運転してもらうと、皆さんスコアが上がる傾向

急ブレーキや急ハンドルを繰り返すと点数が減ってしまうが、安全走行を重ねればランクアップが可能。
さらに、走行後、運転スコアに影響する操作が行われた場所の確認やアドバイスを見ることができる。

運転スコア向上でキャッシュバック率アップ&事故リスク低減へ

ソニー損保が実際に行った実証実験では、計測データを確認したドライバーの方が、しなかった人に比べて、およそ15%の事故率の低下が見込めたという。
運転スコア向上でキャッシュバック率アップを目指してもらうとともに、事故リスクの低減も目指すとしている。

ネット保険全体は、大手保険会社に比べて10%余りのシェアしかない中、ソニーグループ3社がタッグを組んで実現したこのサービス。
技術、通信、保険、それぞれの強みを生かし、市場を広げる狙い。

ソニー損害保険 ダイレクトマーケティング部・石井英介部長
IT・テクノロジーと保険を掛け合わせた形で、どんどん保険の色んな商品を出していければ

「コングロマリット・プレミアム」とは

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
これは企業グループの中の取り組みということで、私はこの言葉で期待を表したいなと思うのですが。
「コングロマリット・プレミアム」という言葉なんです。
まず「コングロマリット」は経営の言葉で、「複数の事業を持つ企業体」のことを言うんです。
この複数の事業が一緒に何かやって相乗効果プラスアルファを生み出す。
これがまさにコングロマリット・プレミアムってことなのですね。

ただ実際はかなりいま日本の企業というのは海外の投資家から結構攻められてましてね。
複数の事業を持っているわりには価値が上がらないじゃないか。
コングロマリットディスカウントなんじゃないかって批判も結構多いんです。
日本のグループを賄う企業経営者はかなり頭を悩ましていて、いかにこのプレミアムを発揮するかは大きな課題になっているんですよね。

内田嶺衣奈キャスター:
そうやって頭を悩ませている中で、より相乗効果を生んでいくためにはどういったことが企業にとって必要なのでしょうか?

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
各事業を共通するような目的、大義を持つってことが大事なんですね。
今回のケースでいえば自動運転の社会の中でいかに安全運転の社会をつくるか。
こういった社会課題の目的、大義を持つ。
これによって一緒に連動していけるかどうかがポイントになると思います。

内田嶺衣奈キャスター:
コングロマリット・プレミアムという基準。
こういった評価基準がありますと、企業としても複数の事業をうまく経営していかなければいけないという意識がより高まるのではないかなと感じます。
(「Live News α」3月20日放送分)