高速道路のSAやPAで働くスタッフが接客技術を競うコンテストの中国地区大会が11月、広島市で行われます。本番を間近に控え、岡山県から出場するベトナム人男性が特訓に励む様子を取材しました。
◆夢はラーメン店経営 勝央SA下り線で働きながら日本語や店舗の運営について学ぶ
〇グエン・ヴァン・ザンさんによる商品説明
「チョコレートきびだんごです。周りのココア…周りのココアがちょっと苦い大人の味で、中は20個入りでございます」
「かしこまりました」
来日して6年。ベトナム人のグエン・ヴァン・ザンさん(26)が、客役のスタッフとやり取りします。ザンさんは中国自動車道・勝央SA下り線で働きながら、将来の夢の実現に向けて日本語や店舗の運営について学んでいます。その夢とは・・・。
(グエン・ヴァン・ザンさん)
「ラーメンの店を経営したい。飲食のサービスを勉強しています。(Q:ラーメンのどんなところが好き?)とんこつラーメンがとても好きです」
◆初出場の前回は本選に進めず…「日本語は漢字や命令形など色々あり、覚えにくい」
そんなザンさんが出場を立候補したのが、SA・PAのスタッフが接客技術を競うコンテストの中国地区大会。11月5日と6日に広島市で行われます。「ショッピング」と「レストラン」の2つの部門があり、ザンさんはショッピング部門にエントリーしていますが、実は今回が初出場ではなく、2年前の前回大会にも出場していました。
(ザンさんの商品説明)
「こちらの「大手まんぢゅう」は岡山名物の おまんじゅうで週末限定の商品です」
しかし、本選に進める上位3人には選ばれませんでした。
(ザンさん)
「日本語は漢字や命令形など色々あり、覚えにくいです」
◆週1回の特訓で接客に磨きをかけるザンさん 笑顔は「すてき」と評価されるも…日本語って難しい
ザンさんが勤める勝央SA下り線など、岡山県と兵庫県で7つのSA・PAを運営する岡山ルートサービスでは地区大会に出場する10人を対象に週1回の特訓を行っています。
様々な状況を想定して客とのやりとりを繰り返し、接客に磨きをかけます。
(講師は…)
「笑顔がすてきなところは客に伝わっていた。自信を持って頑張って。日本語は難しいところもあるが、『おいしいです』と『す』まではっきり言う。そこの練習を。でも良かった」
◆技術・人文知識・国際業務で働く外国人に「高い日本語能力」を求める法改正
ザンさんが日本で働くための在留資格は「技術・人文知識・国際業務」、いわゆる「技・人・国」と呼ばれる、専門職・技術職に就くための資格です。
2026年4月、この資格で働く外国人に高い日本語能力を求める法改正が行われました。様々な分野で外国人材の受け入れが進む中、企業にも日本語習得の支援など態勢の整備が求められます。
(岡山ルートサービス 岡田龍彦営業部長)
「社内外の研修に積極的に参加してもらうなど、いろんなチャンスを与えてあげたい。そこでいろんなものを吸収してもらえると次の人につながる。「ザンさんをめざす」ところまでいければ良い」
本番まであと2週間。ザンさん、リベンジに向け、ラストスパートです。
(ザンさん)
「前回よりも日本語をうまく話したい。日本語で接客できるように頑張ります」
