来季から中日ドラゴンズを率いる“優勝請負人”工藤公康新監督。ソフトバンクホークスでともに戦い、4番と主将を任された内川聖一さんは「選手がその気になることが大事」と話し、工藤監督の下でドラゴンズが変わる可能性に期待を寄せます。
■「自分にも選手にも厳しい」内川聖一さんが明かす工藤新監督の素顔
工藤新監督(10月15日):
「来季より中日ドラゴンズの監督を仰せつかりました、工藤公康です。勝って優勝するということが、大きな自分の課題になると思います」

強竜復活へ、球界の“優勝請負人”工藤公康さんが、ドラゴンズの新監督に就任しました。
工藤新監督(10月15日):
「24時間365日、選手のことを考え、選手のことを思い、勝つために何をすればいいかをしっかり考えていきたいと思っています」
ソフトバンクを率いて5度の日本一に導いた工藤監督時代、キャプテンに4番を任せられた内川聖一さん。内川さんに、工藤新監督でドラゴンズが優勝できるのか聞きました。

内川さん:
「全チーム優勝の可能性があるところからスタートしますから、スタート段階で監督が思う形をしっかり整えてもらって、やっぱり選手がその気になるということが大事だと思いますから、それを考えるとやっぱりスタートダッシュといいますかね」
就任早々、工藤監督は選手を前に訓示を行いました。
工藤新監督:
「みんなとコミュニケーションをとって、どうすれば勝てるのか、どうすれば強いチームになるのか、自分はどういう役割なのか。決して監督って偉くないので、偉いというふうには思わないでください」

「監督はえらくない」と優しい顔を見せましたが、本当はどんな人なのか。
内川さん:
「ご自身が厳しい方なんですよね。自分に対しても厳しいし、選手に求めることも厳しかったんですよ」
現役時代は224勝をあげる実績十分の投手でしたが、引退後は筑波大学大学院に進学し、スポーツ科学や医学を学びました。選手の動きにも細かいところに目が行ったといいます。

内川さん:
「バッティングとかでもそうですけど、技術的な部分の指導を積極的にされたことはないですけど、『最近動きがちょっとこうなってるから、ここちょっと弱ってないか?』とか、『ここをこういうふうな使い方で、こういうふうにしたら、どういう動きになる』とか僕らも言っていただいたり」
■“意識改革”へ…選手とのコミュニケーションは
優しい顔の反面、ナゴヤ球場で選手らを前に、工藤監督は厳しい一面ものぞかせました。
工藤新監督:
「プロというのは厳しい世界で、長くやってほしいけど、毎年ドラフトがあったり、色んな選手がそれぞれ入ってきたりすると、その中から毎年必ず選手が辞めていきます。辞めていった選手のことを見てください。自分には関係ないとは思わないでください。ああならないために、悔いが残らないために、自分たちがすべきことをしっかりやってほしいと思っています。一生懸命やる人は好きです。一生懸命やらない人は好きじゃないです。選手の性格とか、そういうので好き嫌いはないです」
そして、工藤監督がまず握手で近づいたのは、40歳のチーム最年長の大ベテラン・大島選手でした。

内川さん:
「ベテラン選手にとって、中堅選手にとって、若手にとって、それぞれの世代全員が刺激をもらえる監督だと思いますから、そこで意識みたいなものが変わる選手も当然出てくるでしょうし、さらに上を目指さなきゃいけないんだっていう気持ちで、チーム全体のレベルが上がっていく」
今シーズン、38歳の大野投手が10勝をあげるなど、ベテラン投手が引っ張ったドラゴンズ。来季の強化ポイントは…。
内川さん:
「ベテラン投手が今頑張れていますよね。ベテラン投手が頑張れているうちに、若い選手たちがそこに加わっていくサイクルが僕は必要だと思うんですよね」
一方、若手投手からは…。
高橋宏斗投手:
「チームをリーグ優勝・日本一に導く力は本当にすごいものがあると思うので、自分自身も色んなことを聞いてみて、色んなものを吸収したいですし、一番はチームがどうやったら勝てるのか、自分がどうやったら勝ち星を取れるのか、そこを監督と一緒に突き詰めていきたいと思います」

選手からも、工藤監督とのコミュニケーションへの期待が高まります。
内川さん:
「監督に就任されて、おそらく今もドラゴンズを強くすることで頭がいっぱいになっていると思いますから、そこでどう強くするのかということを現段階も練られているのかなと思います。工藤監督が就任された中で、トレーニングの部分やメカニックの部分、食の部分であったりとか、色んなことをプラスにしてもらって、やっぱりそういう若い選手たちはしっかりチームを活性化させるというところは必要かなという気がしています。やっぱり一緒に戦った監督ですから、われわれとは違うチームをどういうふうに強くしていくのかというところの楽しみはすごくありますよね」

